米10年債利回り上昇 米CPIで利下げ期待復活 2年債は低下=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:29)(日本時間06:29)
米2年債 4.277(-0.063)
米10年債 4.447(+0.020)
米30年債 4.633(+0.066)
期待インフレ率 2.363(-0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは上昇の一方、政策金利に敏感な2年債は低下した。朝方に10月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、ほぼ予想通りの内容となり、インフレの落ち着きが示されていた。
一部には予想を上回るのではとの警戒感も出ていたが、予想通りだったことで安心感が広がったようだ。これを受けて市場では12月FOMCでの利下げ期待が復活し、2年債利回りは低下。
一方、来年のトランプ政権の誕生でインフレ再燃への警戒も強まっており、長期ゾーンの10年債の利回りは上昇している。米CPI発表直後には4.35%付近まで急速に低下していたが、4.46%付近まで一時上昇した。
これを受けて2-10年債の利回り格差は+17(前営業日:+9)と、再びイールドカーブは急速にスティープ化している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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