ドル円、またしても150円台を維持できず 本日はドル売り優勢=NY為替序盤
きょうの為替市場でドル円は戻り売りが優勢となっており、149円台に伸び悩んでいる。前日は強い米小売売上高を受けてドル買いが強まり、ドル円は150円台を回復していた。ただ、本日はドル買いも一服している中で、ドル円は150円台を維持できずにいる。
NY時間に入って発表になった米住宅指標をきっかけに、為替市場ではドル売りの反応が見られている。9月の米住宅着工件数は予想範囲内ではあったものの前回から減少していたことや、建築許可件数が予想を下回ったことを材料視したようだ。
ただ、主な理由はドルの買われ過ぎであろう。強い米雇用統計などを受けて、FRBの利下げサイクルは緩やかになるとの見方を市場は強めている。さらに米大統領選はどちらが勝ってもドル高シナリオとの見方も多く出ている中、ドルは10月に入って急ピッチで上昇して来た。ここに来てさすがに過熱感も出ており、ドルインデックスにおける、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは前日時点で買われ過ぎの水準に上昇している。
ドル円はまたしても150円を維持できずに伸び悩んでいる状況ではあるが、当面はドル買いの流れが続くと期待されており、日銀も利上げに慎重になっている中、200日線が控える151円台までの上昇はあってもおかしくはないとの見方もあるようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は150.65円に観測されている。
18日(金)
150.65 (12.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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