【これからの見通し】今週は弱めの米経済指標が続く、きょうのＡＤＰ雇用統計や新規失業保険、ＩＳＭ非製造業はどうか

【これからの見通し】今週は弱めの米経済指標が続く、きょうのＡＤＰ雇用統計や新規失業保険、ＩＳＭ非製造業はどうか

　今週は金曜日の米雇用統計がメイン・イベントとなる。その前哨戦となる一連の米経済統計が弱めであることで、ドル売り圧力が広がっている。火曜日の米ＩＳＭ製造業景況指数は予想を下回った。昨日の米ＪＯＬＴ求人件数も前回値や予想値を下回った。米景気鈍化への警戒感が広がっている。市場での９月利下げ幅は５０ｂｐとの見方が２５ｂｐに迫ってきている。

　そのような状況下で、きょうも注目指標が発表される。米ＡＤＰ雇用者数（8月）、非農業部門労働生産性指数・単位労働費用（確報値）、（2024年 第2四半期）米新規失業保険申請件数（08/25 - 08/31）米ＰＭＩ（購買担当者景気指数・確報値）（8月）米ＩＳＭ非製造業景気指数（8月）などが予定されている。

　いずれも弱含むなど方向性がそろった場合は、市場に与えるインパクトが大きくなるだろう。しかし、指標の数が多いだけに強弱が交錯する可能性もありそうだ。また、明日の米雇用統計が最も注目されるだけに、反応一巡後は揺り戻しが入るケースも想定されよう。

　発言イベント関連では、ホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演、米週間石油在庫統計の発表などが予定されている。

　この後のロンドン市場では、ユーロ圏小売売上高（7月）、ドイツと英国の建設業ＰＭＩ（8月）などが発表される。ユーロ圏小売売上高は前月比、前年比ともに＋０．２％と予想されており、いずれも前回の－０．３％からの回復が見込まれている。　

minkabu PRESS編集部 松木秀明