ユーロ円は本日も方向感のない展開 独連銀総裁は急速な利下げには慎重にあるべきとの見解=NY為替
ユーロ円は本日もユーロドルとドル円に挟まれた格好となっており、方向感のない展開が続いている。一旦161円台に上昇したものの、再び160.50円付近に戻す展開。ただ、21日線付近でじり安の流れは続いている。サポートとなっている160円をブレイクするかが目先の注目点として意識される。
本日はECB理事のナーゲル独連銀総裁の発言が伝わっていたが、インフレがまだ持続的に2%に戻ったわけではないことを踏まえると、政策金利を過度に急速に引き下げることには慎重であるべきだとの見解を示した。
ナーゲル総裁は消費者物価について、夏の終わりの一時期に目標の2%に近づく可能性はあるとした上で、サービスコストの力強い上昇が根強く続いていることから、再び加速する可能性が高いと述べた。
また、ECBは次に発表されるユーロ圏の賃金指標など今後入ってくるデータを引き続き注意深く見るとし、2%目標への回帰をデータが補強するかをじっくりと見極めているとも語っていた。
EUR/JPY 160.49 USD/JPY 144.85 EUR/USD 1.1080
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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