ドル、フェアバリューに接近もまだ買い時ではないとの指摘=NY為替
その後、ドル円は144円台前半まで下げ幅を広げており、上値の重い展開が続いている。本日は前日のドル買い戻しの動きが一服する中、145円台まで回復していたドル円も再び戻り売りが強まっている。
先週のパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演を受けて、ドル円は一旦143円台半ばまで下落していたが、やや行き過ぎとの見方もある中、ドル円は買戻しが膨らんでいた。しかし、7月中旬から形成されている下向きの流れも強く、上値での抵抗感も根強いようだ。
米大手銀のストラテジストからは、ドルは最近の急落を受けて3月以来初めてフェアバリュー(適正水準)に接近しているが、まだ買いを入れるには十分に割安ではないとの指摘も出ている。
過大評価はもはやドルにとっての逆風ではないが、最近の急速な下落がドルショートを解消させたり、ドルを買い戻したりするのうえで説得力のある根拠にはならないと述べている。一方、現行水準でドルショートを追加するのも賢明ではないとも言及している。
USD/JPY 144.18 EUR/USD 1.1169 GBP/USD 1.3236
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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