英失業率低下も賃金上昇鈍化で追加利下げが可能との見方=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中で、ポンドドルは上値追いが続いており、1.2870ドル近辺まで上昇している。本日の上げで21日線を一気に回復しているほか、7月17日から8月8日の下降波のフィボナッチ50%戻しの水準も突破している。直近高値の1.30ドル台を再び目指す展開になるか、明日以降の動きが注目される。
本日は英雇用統計が発表になっていたが、4-6月のILO失業率は平均で4.2%と予想以上の低下となっていた。英中銀の追加利下げへの期待を後退させる内容であったことから、ポンドも買いの反応を見せていた。
しかし、予想通りではあったものの賃金の上昇が鈍化していたことから、英中銀は年内に2回の追加利下げに踏み切れるとの指摘も出ている。週平均賃金の伸び(賞与除く)は前年比5.4%に鈍化した。概ね予想通りではあるものの、インフレおよびインフレ期待が低下している兆候を求める英中銀の期待には沿う内容だという。
GBP/USD 1.2871 GBP/JPY 188.69 EUR/GBP 0.8546
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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