【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:204円台到達後に失速、円買い介入への警戒感から調整局面入り
【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:204円台到達後に失速、円買い介入への警戒感から調整局面入り
先週(4月20日〜4月27日)のまとめ
先週のスイスフラン円は、週初から力強い上昇を見せ、一時204円台の節目を突破する場面があった。しかし、日本当局による為替介入への極度の警戒感や、高値圏での利益確定売りに押され、週後半にかけては上値を切り下げる重い展開となった。
204円台への高値更新(4月20日〜22日前半)
週初、203円近辺からスタートしたスイスフラン円は、スイス中銀のインフレ抑制に対する慎重姿勢と、日米欧の金利差を背景とした円安の流れを受けて続伸。22日(水)には一時204.42円まで値を伸ばし、歴史的な高値圏へと突入した。
介入警戒感による急反落とレンジ移行(4月22日後半〜24日)
204円台に乗せた直後から、日本当局による実弾介入への警戒感が市場を支配。24日(金)には202.67円まで急落する場面があり、短期間で1.7円以上の大幅な調整となった。週末にかけては203円を挟んだ水準で下げ止まったものの、買いの勢いは大幅に減退した。
203円近辺での小康状態と週越え(4月27日)
27日(月)は方向感のない動きとなり、203.00円付近でのもみ合いが続いた。欧州通貨全般と同様、高値更新後の達成感と、下値の堅さが拮抗する形となり、次なる材料を待つ展開で週を終えている。
テクニカル分析
トレンド: 中長期的には上昇トレンドを維持しているが、短期的には「高値圏での調整」および「レンジ移行」のサインが出ている。204円台が当面のレジスタンスとして強く意識されている。
レジスタンス1: 203.50(直近の戻り高値・意識されるライン)
レジスタンス2: 204.42(先週高値・突破が困難な重要防衛線)
サポート1: 202.67(先週の安値・直近の強力な下値支持)
サポート2: 201.00(4月上旬の安値圏・ここを割るとトレンド転換の懸念)
RSI (14時間足):
先週末時点で51.7付近。週初の80に近い過熱圏から、調整を経てニュートラルな位置まで低下。過熱感は一服しており、再浮上に向けたエネルギー蓄積の状態にある。
MACD:
デッドクロスを形成した後、シグナル線の下側でゼロライン付近まで低下している。調整圧力が依然として残っていることを示唆しており、本格的な再上昇にはゴールデンクロスの形成を待つ必要がある。
今後のポイント・見通し
今週は「202.50の維持」と「スイス中銀の政策発言」が焦点となる。
【メインシナリオ】レンジ内での底固めと204円再挑戦
202円台後半のサポートが機能し、過度な介入警戒感が後退した場合、再び204円台を試す展開が濃厚である。スイスフランの「安全資産」としての側面と金利差が、引き続き下値を支える要因となる。
想定レンジ:202.00 - 204.50
根拠: 長期上昇チャネルが崩れておらず、押し目買い意欲は失われていないこと。円安トレンドに根本的な変化がない限り、高値更新を伺う地合いが続く。
【対抗シナリオ】サポート割り込みによる調整の深化
202.50のサポートラインを明確に割り込んだ場合、あるいは日本当局が介入に踏み切った場合、パニック的な円買いが発生する。
想定レンジ:199.50 - 203.50
根拠: 介入が実施されれば、過去のボラティリティから3〜5円規模の調整が予想される。その場合、心理的節目である200円の大台付近、あるいは199円台までの急落を想定しておく必要がある。
総評
スイスフラン円は、先週の調整で「一度ポジションが軽くなった」状態にある。204.42円という天井が確認されたことで上値の重さはあるものの、底堅さも際立っている。介入という不確定要素を除けば、再び上昇トレンドへ回帰する可能性は高く、今週は203円台での定着が維持できるかが重要な試金石となるだろう。
今週の主な予定
スイス
04/30 16:00 KOFスイス先行指数 (4月) 予想 95.9 前回 96.1 (KOFスイス先行指数)
05/01 15:30 小売売上高 (3月) 前回 0.9% (前年比)
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。