ドル円、148円台に上昇 次の手掛かり材料探し=NY為替序盤
ドル円はNY時間に入って上げ幅を広げており、148円台に上昇している。円キャリー取引の巻き戻しは一服し、ドル円は急落からの下げを取り戻しているが、上値追いには慎重になっている印象。
円キャリー取引のポジション調整はひとまず終了との見方もあるが、円を再び積極的に売って、ドル円を押し上げようという雰囲気まではないようだ。タカ派色を強めていた日銀も、株急落で一歩引いている感じもある。元日銀審議委員から、年内の追加利上げは無理との見解も出ていたようだ。
いずれにしろ、次の手掛かり材料探しといったところで、水曜日の米消費者物価指数(CPI)や明日の米生産者物価指数(PPI)といった米インフレ指標と、木曜日の米小売売上高で消費動向を確認し、9月FOMCの動向を探りたい雰囲気となっている。
9月FOMCについて短期金融市場では、0.25%の利下げは確実視しているものの、株急落で盛り上がった0.50%の大幅利下げについては、半分に満たない程度の可能性で見ている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
12日(月)
現行付近にはなし
14日(水)
146.25 (11.0億ドル)
15日(木)
147.50 (11.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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