英中銀の利下げはFRBよりも遅れる可能性=NY為替
市場も落ち着きを取り戻す中、きょうのポンドドルは方向感のない展開が見られている。一旦1.27ドル台に上昇したものの、NY時間の後半になって再び1.26ドル台に値を落とす展開。100日線が1.2685ドル付近に来ており、その水準での値動きとなっている。
英中銀は先週、利下げ決定したが、英中銀の利下げはFRBよりも遅れる可能性があるとの見方が出ている。今回の利下げサイクルで特徴的なのは、英中銀が景気がまだ回復基調にある間に金利を引き下げたことだという。それでも投資家たちは、英中銀が緩やかなペースで利下げを行うとの見方を変えていない。9月利下げ確率は約37%程度しか織り込まれておらず、年末までにあと2回あるかないかの織り込みとなっている。
それに比べ、米経済は労働市場の減速が予想を遥かに上回るスピードで進行しているほか、企業収益が伸び悩むとの懸念も強まっていることから、FRBは今後積極的に動き、年内に計1.00%ポイントの利下げを実施すると期待されている。それは9,11,12月のどこかで0.50%ポイントの大幅利下げを実施するとの見方。
GBP/USD 1.2687 GBP/JPY 186.45 EUR/GBP 0.8607
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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