ドル円、日銀の決定を受けて一時150円割れ 本日はFOMCの結果発表=NY為替序盤
きょうのドル円は戻り売りが加速し、心理的節目の150円を一時割り込む場面も見られた。日銀決定会合では国債購入の減額のほか、0.25%への利上げも実施した。前日深夜の観測報道通りではあったものの、円相場は円高で反応している。本日は午後にFOMCの結果発表が予定されており、先週以降、短期的に構築された円ショートを解消する動きが強まっているのかもしれない。
きょうの下げで本日151.60円付近に来ている200日線を明確に割り込んでいる。200日線の水準をすぐに回復できないようであれば、心理的節目の150円を完全にブレイクし、ドル円相場は一旦、下へのレベルシフトが起こりそうな気配が出ている。
FOMCだが、今回は据え置きが確実視されているものの、市場が期待している9月利下げに向けて何らかのヒントが出るか注目される。市場は9月利下げを完全に織り込んでいる状況。
しかし、9月FOMCまでにあと2回、消費者物価指数(CPI)が確認できることから、利下げにオープンではあるものの、その可能性を強調はせず、データ次第の姿勢を示すのではとも見られているが、意外にヒントを示唆するのではとの期待も一部にはあるようだ。日本時間1日午前3時に結果発表。3時半にパウエルFRB議長の会見が行われる。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
31日(水)
現行付近にはなし
2日(金)
151.41 (20.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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