【本日の見通し】日米会合をにらむ展開
【本日の見通し】日米会合をにらむ展開
30日、31日に日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。両会合をにらむ展開で、週明けの市場は様子見ムードが広がりそう。
特に注目を集めているのは日銀会合。今回の会合では国債買い入れ減額の具体的な計画が示され、従来の月額6兆円から1-2年をかけての3兆円への減額が見込まれている。ただ、減額幅が予想に届かない可能性があり、その場合は円売りとなる可能性がある。
また、海外勢を中心に追加利上げを同時に行うとの期待が見られる。短期金利市場では利上げをかなり織り込んでいる。ただ、専門家の見方では据え置きが強い。弱含んでいる消費動向を確認してから9月もしくは10月の利上げを本線と見ている。
利上げ見送りの場合、一気の円安となる可能性がある点が難しい判断となる。据え置きの場合でも今後の利上げに向けた姿勢をかなり強く示して市場を牽制するなどの動きが見込まれる。
こうした動きが期待される今週のイベントを前に、今日の市場はかなりやりにくい。153円台から154円台半ばにかけてをレンジとしてのレンジ取引が会合まで続く可能性がある。会合については1日目終了後にリークなどがある可能性があるだけに、今日以上に明日は神経質。今日のところは比較的落ち着いた動きが見込まれる。
リスクがあるとすると下方向。先週末は米株が大幅高とリスク警戒が一服しているが、今週再び強まるようだと、安心感が出ている分、円買いが入る可能性がある。金曜日の売りで154円台がやや重いという印象があるだけに、下方向を少し意識しておきたい。
クロス円も同様で、基本的には様子見を見込んでいる。下方向のリスクの警戒は必要。ユーロ円は167円台半ば前後が重くなるようだと、少し下トライがありそう。
ユーロドルやポンドドルは落ち着いた動きか。ユーロドルは1.0850を中心としたレンジ取引が見込まれる。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。