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ドル安と円高の動き、欧州株堅調も明日の米雇用統計控えて調整圧力=ロンドン為替概況

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ドル安と円高の動き、欧州株堅調も明日の米雇用統計控えて調整圧力=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル安と円高の動きが優勢。前日の一連の米経済指標が弱含んだことを受けて、米利下げ観測が広がりドル売りにつながっている。ドル円は161円台後半が重くなり一時161円台割れと軟化している。序盤はドル売りが先行し、ユーロドルは1.07台後半から一時1.08台乗せ、ポンドドルは1.27台前半から後半へと買われた。欧州株は総じて堅調に推移している。今日の英総選挙、7日の仏国民議会・決戦投票を控えているが、政治リスクを警戒した動きは一巡しているもよう。このあとのNY市場が米独立記念日のため休場となる。あすには注目の米雇用統計発表が控えている。薄商いでの介入警戒感もあって円安ポジションに調整の動きもみられている。ドル円は161円割れへと軟化、ユーロ円は174円台前半での揉み合いから173円台に軟化、ポンド円も205円台後半から前半へと水準を下げてきている。

 ドル円は161円付近での取引。東京早朝の161.69近辺を高値に、その後は売りに押されている。東京午前には161.10台まで下落も、午後には日経平均の上昇とともに161.50台まで反発。しかし、ロンドン時間に入ると再び売りに押されて160.90台へと下押しされている。ドル安とともに円買いの動きも交錯している。

 ユーロドルは1.08付近での取引。東京昼過ぎの1.0784近辺を安値に、その後は買いが優勢になっている。ロンドン序盤には1.0803近辺に高値を伸ばした。その後は売買が交錯しているが、1.08付近からは離れていない。ユーロ円はドル円とともに軟化。東京早朝の174.49近辺を高値に、足元では173.80台へと下落している。対ポンドでは売買が交錯しており、方向性はみられていない。レーンECBチーフエコノミストは、国内インフレについて若干の懸念も、今後の賃金圧力の低下を示唆していた。

 ポンドドルは1.27台半ばでの取引。東京午後につけた1.2741近辺を安値に、ロンドン時間に入ると買いが優勢になっている。高値を1.2764近辺まで伸ばし、その後も高値圏で推移している。ポンド円は軟調。東京早朝の206.18近辺を高値に、その後は上値重く推移。足元では205.30台まで安値を広げている。ユーロポンドは0.8450台から0.8470付近で売買が交錯している。この日発表された英建設業PMIは52.2と予想以上に低下した。ただ、景気判断分岐点の50は引き続き上回っている。英企業に対するインフレ調査では、1年インフレ率予想は2.8%と前回5月の2.9%から低下、予想通りの流れが示された。現時点では英総選挙関連の報道はみられていない。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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