ドル円、一時160円台前半に伸び悩む=NY為替序盤
きょうのドル円は戻り売りに押されており、一時160円台前半まで伸び悩む展開が見られた。前日は160円台を回復し、一気に160円台後半まで上昇した。円安もさることながらドル高の動きもそれに加わった。ただ、本日はドル高の動きが一服しており、米国債利回りも下げていることから、ドル円も上げを一服させている。
160円を一気に抜けたことで、日本の当局者からのけん制発言も相次いでいたが、現段階での実弾介入はないと思われている。下がったところでは押し目買いも活発に出るようだ。
市場は明日の5月のPCEデフレータの発表を待っている。FRBによる年後半の利下げの可能性を高めるような、インフレ鈍化を示す報告を期待している。先日の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)のデータからは鈍化が見込まれているが、市場がどう反応するか注目される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は160円に観測されている。
27日(木)
159.50 (6.3億ドル)
160.00 (9.4億ドル)
28日(金)
160.00 (21.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。