ドル高はまもなくスピードバンプにぶつかる可能性=NY為替
きょうの為替市場は一服しているものの、一部からはドル高はまもなくスピードバンプにぶつかる可能性があるとの指摘が出ている。それはドル固有の要因によるものではなく、米株式市場が他国に比べていかに過熱しているかによるものだという。ナスダックは6月に入ってから約5%、S&Pは約4%上昇している。他の主要市場のリターンが微々たるものかマイナスであるのに比べれば、その差は歴然。
これらの米株高はポートフォリオ・マネジャーが今月末にかけて、米保有資産のリバランスを行わなければならないことを示唆している。つまり、保有資産の価値が上昇すれば、ドルへのエクスポージャーも上昇することになり、理論的には月末にかけてドル売りの波が押し寄せることになるという。
ただ、今月末はいくつかの点でユニークだという。1つは、木曜日の最初の米大統領選討論会が市場を揺さぶる可能性があることだ。しかし、リスクセンチメントにとってより重要なのは、月末の日曜日に行われるフランス大統領選挙の第1回投票だという。月末の典型的なヘッジの流れを打ち消すか、少なくとも混乱させる可能性があると指摘している。
USD/JPY 159.62 EUR/USD 1.0734 GBP/USD 1.2687
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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