ドルに買い戻し ドル円も１５８円付近まで一時戻す＝ＮＹ為替

　先ほどからドルの買い戻しが見られ、ドル円も１５８円付近まで一時上昇している。きょうの為替市場はＮＹ時間に入ってドル売りが強まり、ドル円も１５７円台に値を落としている。この日発表の５月の米小売売上高が予想を下回り、前回分も増加から減少に下方修正された。家計のひっ迫感を示し、インフレ鈍化への期待を正当化する内容で米国債利回りも低下したことから、ドル円も１５７円台に値を落とした。

　ただ、ドル円は上値追いが続いており、本日は１５８円台を回復。ドル自体に買いが見られているほか、根強い円安がドル円をサポートしている状況に変化はない。ただ、１６０円を試しそうな雰囲気まではまだないようだ。

　先ほどバーキン・リッチモンド連銀総裁の発言が伝わり、インフレ鈍化に期待を寄せていたが、金利については「一旦利下げを行った上で、その後は据え置くシナリオが賢明かもしれない」と述べていた。常にオープンでデータに基づいて金利は調整される必要があるとも述べている。年内利下げの可能性に言及はしているものの、ペースについては慎重姿勢も垣間見せていた。

USD/JPY　157.90　EUR/JPY　169.59
GBP/JPY　200.39　AUD/JPY　104.93

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美