ユーロ、世界の準備通貨に占める割合が昨年低下 2017年以降で最低=NY為替
ECBによると、世界の準備通貨に占めるユーロの割合が昨年低下し、2017年以降で最低となったと報告した。各国はユーロ建て資産を1年間で約1%ポイント減らし、第4四半期末の外貨準備に占めるユーロの割合を20%に低下させた。2022年は21%、2017年は19.2%だった。
ユーロの人気が低下した理由としてECBは、ウクライナ戦争でロシアに課された制裁関連措置とスイス中銀による為替介入を挙げている。ECBはロシアが外貨準備の約40%をユーロで保有していると指摘。
昨年末の外貨準備高は全体で約11.2兆ユーロ。ECBによると、ドル、円、非伝統的準備通貨のシェアは上昇したという。一方、バランス上はユーロの国際的な役割は2023年もほぼ安定しているとも述べている。
EUR/USD 1.0848 EUR/JPY 169.09 EUR/GBP 0.8449
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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