ドル円は156円台後半に上昇 米雇用統計が雇用の冷え込みを示さず=NY為替序盤
きょうのNY為替市場はドル買いが強まっており、ドル円は156円台後半に上昇している。日本時間21時半に発表になった5月の米雇用統計が予想を上回る内容となり、雇用の冷え込みを示さなったことから、為替市場はドル買いが強まっている。今週発表の米経済指標が弱い内容が相次いでおり、エコノミストからも米雇用統計は予想を下回る可能性も示唆されていた。
しかし、結果は雇用の底堅さを示す内容で、今週復活していたFRBの利下げ期待は再び後退。短期金融市場では年内の利下げ確率を大きく低下させており、年内1回との見方が優勢となっている。
米国債利回りも急上昇する中、一時155円台前半まで下落していたドル円は156円台後半に急伸。本日156.30円付近に来ている21日線も上回っている。来週のFOMCや日銀決定会合を前に本日は21日線を上回って終えるか注目される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は154.50円と156.50円に観測されている。
7日(金)
154.50 (10.7億ドル)
156.50 (7.3億ドル)
米雇用統計(5月)21:30
*非農業部門雇用者数
結果 27.2万人
予想 19.0万人 前回 17.5万人(前月比)
*失業率
結果 4.0%
予想 3.9% 前回 3.9%
*平均時給
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 4.1%
予想 4.0% 前回 3.9%(前年比)
USD/JPY 156.69 EUR/JPY 169.78
GBP/JPY 199.63 AUD/JPY 103.59
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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