ドル円は154円台に再び下落 円買い戻しの動き=NY為替
NY時間の中盤に入ってドル円は154円台に再び下落している。一旦155円台に買い戻されていたものの、上値での戻り売り圧力も出てきているのか、155円台を維持できていない。きょうの下げで21日線を下放れる展開が見られており、ロング勢の利益確定売りを誘っているようだ。
ただ、本日の市場全体はドル買いが見られており、それ以上に円買いの動きが強まっている模様。今週から6月相場に入っているが、市場の意識がFRBの利下げから景気の先行きに変化している面もありそうだ。前日発表のISM指数は米景気の先行きへの不安を高める内容となっていたが、市場はそれにネガティブな反応を見せていた。本日も米求人件数が発表され、米労働市場の鈍化傾向が示されている。FRBの利下げ期待を正当化する内容。
ドル円については、呼応している米国債利回りの下げに直接反応している可能性が高いものの、米景気の先行き警戒感から、これまでの円ショートを見直す動きが出ているのかもしれない。
USD/JPY 154.80 EUR/JPY 168.44
GBP/JPY 197.94 AUD/JPY 102.81
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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