ドル円は157円台前半 他の中銀が再タカ派化する中で円安は継続=NY為替序盤
きょうのNY為替市場でドル円は157円台前半で推移している。本日は全体的に方向感のない展開となる中、ドル円は157円台での底堅い推移が続いている。円安のほか、タカ派なFRBによる米国債利回り上昇が引き続きドル円をサポート。
東京時間に日銀の安達委員が「円安で物価再上昇なら利上げペース早める必要」と言及したことで、ドル円は156円台に急速に下げる場面が見られた。しかし、それは一時的な動きに留まっている。一部からは、他の中銀が再タカ派化する中で金利差に着目した円安の流れを止める材料はなさそうだとの指摘も聞かれる。
日銀の発言で長期金利も1%を超えて来ているが、他国の中銀の利下げ先送りムードが広まっていることも円を売りやすくしているとの指摘も出ている。FRBがタカ派色を強めているほか、6月に利下げが確実視されているECBもその後については未知数。英中銀も当初よりは利下げ期待が後退している状況。円売り材料が出ているというよりも、他の通貨に対する見方が変わってきているとの声も聞かれる。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は158円に観測。
29日(水)
158.00 (7.1億ドル)
30日(木)
156.00 (27.8億ドル)
158.50 (14.8億ドル)
USD/JPY 157.29 EUR/JPY 170.42
GBP/JPY 200.37 AUD/JPY 104.24
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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