アジア株は下落、米高金利長期化懸念 香港株は4日続落 台湾株は週末を前に調整売り、前日に史上最高値更新
アジア株は下落、米高金利長期化懸念 香港株は4日続落 台湾株は週末を前に調整売り、前日に史上最高値更新
東京時間11:02現在
香港ハンセン指数 18730.69(-138.02 -0.73%)
中国上海総合指数 3116.14(-0.24 -0.01%)
台湾加権指数 21539.73(-67.70 -0.31%)
韓国総合株価指数 2690.10(-31.71 -1.17%)
豪ASX200指数 7729.30(-82.50 -1.06%)
アジア株は総じて下落、前日の米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。先日のタカ派なFOMC議事録やきのう発表された強い米PMIを受け、米高金利長期化懸念が高まっている。ただ、時間外で米株が買い戻されていることや、値ごろ感での買い戻しも入っておりアジア株の下げは限定的。上海株は下げをほぼ帳消し。
香港株は4営業日続落、2週間ぶり安値をつけている。恒隆地産やCG SERVICES、龍湖集団、華潤置地、新鴻基地産発展など不動産株が総じて下落。自動車や消費者サービス、医療品関連の一角も下落している。アリババやバイドゥなどハイテク関連の一角は上昇。ネットイースは3.9%高、第1四半期決算で純利益が前年同期比12%増となったことが好感されている。
上海株は小幅安、元安進行が懸念されている。中国人民銀行は24日、元の中心レートを1ドル=7.1102元に設定、今年1月以来のドル高・元安水準にしたことを受け人民元が対ドルで下落している。オフショア人民元は約4週間ぶりに1ドル=7.26元をつけた。
台湾株は反落。きうの史上最高値を更新したことから米株下落をきっかけとした調整売りに押されている。TSMCは0.6%安、米エヌビディア決算を好感しきのうは上場来高値を更新した。
韓国株は1.17%安。サムスン電子の下げが嫌気されている。サムスン電子の最新HBM(高帯域幅メモリー)チップが、熱と消費電力の問題により米エヌビディアのテスト基準を満たすことができていないとロイターが報じている。同報道を受けサムスン電子は2.2%安、1カ月ぶり安値をつけている。LGディスプレイやLG電子、ネイバー、カカオ、カカオペイなど他のハイテク関連も連れ安。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。