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ドル円は157円台での推移 米インフレが期待ほど鈍化しないのではとの警戒感=NY為替

為替 

 きょうの為替市場はNY時間に入ってドルが買い戻される中、ドル円は157円台での推移が続いている。この日発表の5月調査の米PMIが予想外に強い内容となったことでドル高の反応が見られている。米国債利回りも上昇しており、ドル円は売りオーダーも観測されていた157円台を回復している。

 米PMIは5月上旬の米企業活動が過去2年間で最も速いペースで加速したことが示唆され、仕入価格も9月以来の2番目の高水準に上昇し、販売価格指数も上昇していた。インフレの粘着性を示唆する内容でもあり、FRBが高金利を長期化させる理由を与える。

 前日のFOMC議事録で市場にタカ派な雰囲気が広がる中、予想を上回る米PMIに敏感に反応したようだ。今後も米インフレが期待ほど鈍化せず、年内のFRBの利下げ期待が更に後退するのではとの警戒感が徐々に広がっている可能性もありそうだ。短期金融市場では、年内2回の利下げから徐々に1回の可能性にシフトし出している。

USD/JPY 157.12 EUR/USD 1.0824 GBP/USD 1.2711

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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