ドル円は156円台前半で堅調な動き、NZは中銀会合後に一時急騰=東京為替概況
ドル円は156円台前半で堅調な動き、NZは中銀会合後に一時急騰=東京為替概況
ドル円は156円台前半推移。レンジは156円11銭から156円36銭。朝の水準からじりじりとドル高円安となったが、値幅自体は落ち着いたものとなった。日経平均が300円を超える下げ、債券市場で新発10年債が1%を付けるなどの動きを見せていたが、円買いの動きは目立たず、じりじりとした上昇が見られた。
ユーロドルは1.852-1.0864の12ポイントレンジ、目立った動意が見られず。
ユーロ円はドル円の上昇もあってしっかり。169円50銭前後での推移から169円76銭を付けた。
今日の東京市場で目立ったのはNZドルの動き。11時にNZ準備銀行(中央銀行)金融政策会合の結果が公表され、市場予想通り7会合連続での据え置きが示された。議事要旨において今回の会合で利上げを議論したことが示されたほか、声明などもインフレ警戒の姿勢が強くみられるタカ派なものとなった。また、四半期に一度示される見通しにおいて政策金利であるOCRの水準見通しが、2024年12月時点で5.65%と約60%の利上げを見込む水準となり、利下げ開始についても2025年6月に優勢になり9月までを完全に織り込むという状況から、9月に優勢となり12月に完全に織り込むところまで変更され、NZドル買いを誘った。NZドル円は95円30銭台から96円11銭を付ける動き。ただ、その後売りが出て95円台後半推移となった。
15時のポンド物価統計は予想を超える伸びとなり、ポンドは対ドル、対円で急騰している。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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