ドル円、手掛かり材料に乏しい中で156円台での推移=NY為替序盤
きょうの為替市場は手掛かり材料に乏しい中、様子見の雰囲気が広がっており、ドル円は156円台での推移が続いている。先ほどウォラーFRB理事とボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わったが、ウォラー理事は利上げには否定的な見解が示されたものの、利下げには良好なインフレあと数カ月必要との認識を示していた。ボスティック総裁は「第4四半期前の利下げはないだろう」と述べていた。これらの発言に為替市場も敏感な反応を見せたが、一時的な値動きに留まっている。
ドル円は前日に156円台を回復してきたが、以前ほどの上値追いの勢いはいまのところないようだ。しかし、テクニカル的には中期的な上昇基調は維持されているとの指摘が出ている。上昇チャンネル内での値動きが続いているという。
過熱感を測るテクニカル指標であるRSIはなお50付近で上昇トレンドラインに支えられており、現時点で弱気の兆候は見られていないという。ドル円の短期的な主要テクニカル要素はまちまちで、155.30-157.00円のレンジで中立的バイアスが掛かっているという。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は155.50円に観測されている。
21日(火)
155.50 (6.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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