アジア株は軒並み下落も下げ限定的にとどまる可能性 上海株は上昇、当局が違法な株式売却を取り締まり

アジア株は軒並み下落も下げ限定的にとどまる可能性　上海株は上昇、当局が違法な株式売却を取り締まり

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数　　 16537.77（-183.92　-1.10%）
中国上海総合指数　 3036.16（+16.68　+0.55%）
台湾加権指数　　　　 20593.34（-143.23　-0.69%）
韓国総合株価指数　 2654.66（-27.16　-1.01%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 7748.60（-39.48　-0.51%）

アジア株は上海を除いて下落、前週末の米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。週明け中東リスクは緩和しており、アジア株の下げは限定的にとどまる可能性。時間外で米株は上昇、原油と金は下落している。

先週末イランがイスラエルに攻撃したが大規模な被害はなかったもよう。イラン側はイスラエルへの報復攻撃は完了したと明かしており、イスラエルがイランに対し報復の報復をしなければこれ以上問題は大きくならない。バイデン米大統領はイスラエル首相に対し米国はいかなる報復措置にも参加しないと伝えた。

香港株は約2週間ぶり安値。自動車やハイテク、カジノ、不動産、消費者サービス、医療品など幅広い銘柄が下落している。
スマートフォン大手のシャオミは小幅上昇。米アップルのスマホ「iPhone」の出荷台数が第1四半期に10%近く減少した半面、シャオミは33%超も増加した。同じく中国スマホメーカーの伝音科技（トランシオン）は84％も増加した、同社株は2.3%上昇している。

上海株は上昇。中国政府の監視強化を受け、売りたくても売れない状況に。中国国務院は先週末、株式市場の監視と取り締まりを強化すると発表した。「違法な」株式売却の取り締まりも含まれる。中国CPIや貿易統計、米ドル高、地政学リスクの高まりなど内的および外的要因により中国株式市場の回復を妨げてはならい、業績のいい中国企業を注目するよう呼び掛けている。