アジア株は下落、米利下げ年内見送り観測や中国先行き懸念 韓国株は3週間ぶり安値、総選挙で与党敗北
アジア株は下落、米利下げ年内見送り観測や中国先行き懸念 韓国株は3週間ぶり安値、総選挙で与党敗北
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 16959.49(-179.68 -1.05%)
中国上海総合指数 3021.35(-5.99 -0.20%)
台湾加権指数 20722.96(-40.57 -0.20%)
韓国総合株価指数 2696.24(-8.92 -0.33%)
豪ASX200指数 7795.60(-52.85 -0.67%)
アジア株は総じて下落、米利下げ開始時期先送り・利下げ回数減少が懸念されている。3月の米消費者物価指数は前年比+3.5%と前回の+3.2%から伸びが加速、予想も上回った。インフレ進展停滞を受け6月利下げ観測が後退どころか、年内の利下げはないとの見方も増えつつある。
中国不動産不況や米中関係悪化も懸念されている。格付け会社フィッチは中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。もちろん中国は批判している。S&Pは中国不動産開発会社大手の万科企業の格付け見通しをジャンク級を意味する「BB+」に引き下げ、見通しを「ネガティブ」にした。きょう発表された中国3月の消費者物価指数は+0.1%とかろうじてプラスだった。生産者物価指数は-2.8%と18カ月連続でマイナスとなりデフレ懸念が再燃しつつある。
香港株は1.05%安。華潤置地や龍湖集団、新世界発展、中国海外発展、新鴻基地産発展など不動産株が総じて下落。消費者サービスやハイテク、医療品、自動車関連も軒並み下落している。上海株は続落も下値は限定的、きょう発表された弱い物価統計に対する反応は特に見られない。
韓国株は一時3週間ぶり安値をつけた。総選挙で最大野党の「共に民主党」が過半数を超える議席を獲得、与党は敗北した。選挙結果を受け序盤は1.6%近く下げたが売り一巡後は買い戻しの動きが広がり下げ幅を縮小している。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。