来週のECB理事会、6月利下げに向けた議論活発化=NY為替
ユーロドルは1.08ドル台前半に戻している。この日の米雇用統計を受けてドル買いが強まり、ユーロドルは1.07ドル台に下落する場面もあったものの、動きが一巡すると買い戻しが見られている。前日は米株式市場が急落し、リスク回避のドル買いが強まっていたが、本日は強い米雇用統計でFRBの利下げ期待がさらに後退しているにもかかわらず、米株式市場がしっかりと推移していることで安心感が広がっているのかもしれない。
ユーロに関しては来週のECB理事会が注目となる。一部のストラテジストからは、来週の理事会で初めてECBが利下げについて積極的に議論する可能性があり、6月の利下げに向けた議論を活発化させるとの見方が出ている。なお、短期金融市場では、ECBが6月に0.25%ポイントの利下げを完全に織り込んでおり、4月に利下げを実施する確率は9%程度に留まっている状況。
EUR/USD 1.0824 EUR/JPY 163.97 EUR/GBP 0.8580
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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