ドル円、依然として151円台での膠着した展開=NY為替
NY時間の午後に入って、ドル円は依然として151円台での膠着した展開が続いている。ドル円は下値をサポートされている一方、財務省の介入警戒感も強まる中で、152円には慎重な気配に変わりはない。
明日の米雇用統計の結果待ちといった雰囲気だが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆していた。毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いている。それらから、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方もエコノミストからは出ているようだ。必ずしも一致しないが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていた。
特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっているが、前年比4.1%への鈍化が見込まれている。労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようだ。
米雇用統計が上振れた場合、ドル円は152円台を試しに行くことが予想される。その時の財務省の対応も注目されるところではある。
◆米雇用統計(3月)5日21:30
非農業部門雇用者数
予想 20.1万人 前回 27.5万人(前月比)
失業率
予想 3.9% 前回 3.9%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 4.1% 前回 4.3%(前年比)
USD/JPY 151.64 EUR/JPY 164.69
GBP/JPY 192.10 AUD/JPY 100.31
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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