ドル安が優勢 予想を下回ったISM指数に敏感に反応している印象も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル安が優勢となっている。朝方発表になったADP雇用統計は予想を上回る雇用の伸びを示したことで、一旦ドル高の反応が見られていたものの、その後のISM非製造業景気指数が予想を下回ったことでドル安が優勢となっている。
ISM指数に敏感に反応している印象もある。サービス業の動向はFRBも注視しているが、仕入価格指数が4年ぶりの低水準に大きく低下するなど、インフレ鈍化を期待させる内容となった。直近は強い指標ばかりが目立っていた中で安心感に繋がっている模様。
ただ、ドル円の152円台をうかがう展開に変化はなく、現在は151円台後半での推移となっている。基本的には金曜日の米雇用統計の結果待ちといった雰囲気だが、今回の3月の米雇用統計は再び上振れる可能性が高いとの見方も、一部のエコノミストからは出ている。その場合、ドル円は152円台を試しに行くことが予想されるが、その時の財務省の対応を注目しているようだ。
USD/JPY 151.82 EUR/JPY 164.29
GBP/JPY 191.60 AUD/JPY 99.37
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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