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円高圧力広がる、政府・日銀の三者会合で介入リスク高まり ドル円151円付近へ=ロンドン為替概況

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円高圧力広がる、政府・日銀の三者会合で介入リスク高まり ドル円151円付近へ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円高圧力が広がっている。財務省、金融庁、日銀による三者会合が開催されると報じられたことに円買い反応が広がった。ドル円は東京市場で34年来の高値水準となる151.97近辺まで買われていたが、ロンドン朝方には151円台前半へと急落。会合後の神田財務官会見では、円安の背景に投機的な動きあること明らか、過度な変動は望ましくない、あらゆる手段排除せず、などと介入の可能性を示唆した。足元では151円台割れを試す動きとなっている。クロス円も円高方向に振れている。ユーロ円は163円台半ばへ、ポンド円は190円台後半へと下落。ドル相場は裏方に回っており、ユーロドルは1.08台前半、ポンドドルは1.26台前半での取引が続いている。そのなかでは、ややポンドが底堅く推移しており、対ユーロなどで小高い動き。ECBが6月利下げ開始観測が強い一方、英中銀は賃金動向を見極めたいとのムードから早期利下げは不確実な状況となっている。

 ドル円は151円台前半での取引。東京午前に34年ぶり高値水準の151.97近辺まで買われたあと、ロンドン時間にかけては円買いが強まっている。東京夕方に政府・日銀が臨時三者会合を開催することが報じられると、市場に介入警戒感が高まり151円台前半へと下落。その後の神田財務官の会見でも投機的な円安の動きに対して介入などの措置を取る可能性が示唆された。ドル円は151円手前水準へと一段安になっている。

 ユーロドルは1.08台前半での取引。円相場主導の展開となるなかで、1.0821から1.0839までのレンジ相場にとどまっている。ユーロ円は東京午前に164.42近辺まで買われたあとは、上値を抑えられている。ロンドン朝方にはドル円とともに急落、安値を163.50付近へと広げている。その後の戻りは限定的。対ポンドでは売買が交錯も、ややユーロの上値が重かった。カザークス・ラトビア中銀総裁は6月利下げを示唆、チポローネECB理事は、さらなるデータを待つ、としながらも、賃金の緩やかな上昇示すデータは利下げを支持するものと指摘した。

 ポンドドルは1.26台前半での取引。円相場主導となるなかで1.2609から1.2638までのレンジにとどまっている。ポンド円は東京午前の191.50台を高値としてその後は上値重く推移。ロンドン朝方にはドル円とともに急落し、安値を190.70割れ水準に広げている。ユーロポンドは0.8570-90レベルでの振幅で、ややポンド買いが優勢。4月の最低賃金引き上げの影響を見極めたいとの見方もあって、市場の利下げ開始時期観測はECBほどは定まっていない状況。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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