ポンドが軟調、英中銀の早期利下げ期待で ドル円は151円台で振幅=ロンドン為替概況
ポンドが軟調、英中銀の早期利下げ期待で ドル円は151円台で振幅=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンドが軟調。ベイリー英中銀総裁が、利下げ前にインフレ率が2%に低下する必要ない、今後の会合で利下げは「In Play」であると述べたことが背景。市場に早期利下げ期待が広がったようだ。総じてドル高や円高の圧力を受ける中で、ポンドドルは1.26台半ばから1.25台後半へと下落。ポンド円は191円台半ばから190円台半ばへと下落。対ユーロでもポンド売りに押されている。ECBについては、ナーゲル独連銀総裁やホルツマン・オーストリア中銀総裁などから、6月の利下げの可能性が高まっていることが指摘されていた。ユーロドルは1.08台半ばから1.08台割れ目前まで、ユーロ円は164円台前半から163円台後半へと軟化した。足元では売り圧力はやや落ち着いてきている。3月独Ifo景況感指数の改善には反応薄だった。ドル円は151円台での振幅。東京午前には151.80台と昨年11月以来の高値水準に買われたが、その後は151.20台まで反落。足元では151円台半ばに戻しての揉み合い。欧州株はまちまちも、米株先物は時間外取引で堅調。このあとのNY市場での株式動向が注目される。
ドル円は151円台半ばでの取引。東京午前に151.86近辺まで買われ、昨年11月以来の高値水準となった。ただ、152円台乗せまでの勢いはなく、ロンドン朝方にかけて151.26近辺まで反落。その後は、ロンドン時間に入ると151.50-60近辺へと値を戻している。
ユーロドルは1.08台前半での取引。終日上値重く推移しており、東京午前の1.0868近辺を高値にロンドン時間には1.0808近辺まで下落している。ユーロ円も軟調。東京午前の164.82近辺を高値に、ロンドン朝方には163.67近辺まで下落した。その後は164円付近に下げ渋っている。対ポンドではユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.25台後半での取引。東京午前の1.2675近辺を高値に、ロンドン時間には1.2575近辺まで100ポイント幅で下落している。ポンド円は東京午前の192.24近辺を高値に売られ続けており、ロンドン時間には一時190.50付近まで安値を広げた。ユーロポンドは0.8570付近から0.8600付近へと上昇。ドル高や円高とともにポンド安の面もみられている。英中銀総裁が今後の会合での利下げ検討を示唆しており、市場では早期利下げ期待が広がった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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