アジア株 上海株は変わらず、CPIが5カ月ぶりプラス転換も上昇は一時的との見方、春節連休で財布のひも一時的に緩む
アジア株 上海株は変わらず、CPIが5カ月ぶりプラス転換も上昇は一時的との見方、春節連休で財布のひも一時的に緩む
東京時間11:05現在
香港ハンセン指数 16529.03(+175.64 +1.07%)
中国上海総合指数 3046.53(+0.51 +0.02%)
台湾加権指数 19781.28(-4.04 -0.02%)
韓国総合株価指数 2670.49(-9.86 -0.37%)
豪ASX200指数 7736.70(-110.28 -1.41%)
アジア株は高安まちまち。
豪州株は大幅反落、前週末に史上最高値を更新したことから調整売りに押されている。素材とエネルギー関連の下げが目立つ。医療品や金融、資本財、不動産、資本財関連も総じて下落している。
香港株は続伸。美団やアリババ、テンセントホールディングス、シャオミなどハイテク関連が軒並み上昇している。主要テクノロジー分野への長期投資を増やすため、焦点を当てた支援策を講じるべきだと中国紙が報じている。龍湖集団や恒隆地産など不動産株の一角も上昇。先週末、香港10大民間住宅団地の取引高が約3年ぶり高水準にまで増加したとの報告が材料視されている。香港で先月末に不動産過熱抑制策を撤廃してから住宅取引が活発化している。
上海株は前営業日終値を挟んで推移。先週末に発表された中国2月の消費者物価指数は+0.7%と予想以上に上昇、5カ月ぶりのプラスとなった。春節大型連休中の支出が消費者物価の押し上げに貢献した。一方、生産者物価指数は予想以上に減少し17カ月連続でマイナスとなった。長引く不動産不況などで消費者心理は改善しておらず、CPI上昇は一時的との見方。多くの人は再び財布のひもを締め3月は反動でマイナスに転じる可能性もある。
デフレ圧力を緩和させるには不動産セクターや個人消費押し上げに焦点を当てた強力な支援策が必要になるが、中国首相は今年も大規模支援策は必要ないと述べている。本日、全人代が閉幕するが今年から首相は会見を開かない。

執筆者 : MINKABU PRESS
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