今年のECBの利下げは3-4回が現実的との見方=NY為替
本日のユーロドルはロンドン時間に1.08ドル台まで上昇していたものの、NY時間にかけて伸び悩む動きが見られ、1.0755ドル付近まで一時下落する場面が見られた。ただ、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、全体的に様子見気分が強まる中で、値動きは限定的に留まっている。
ECBも年内の利下げ期待が高まっているが、ストラテジストからは、ECBによる今年の利下げは0.25%ポイントずつ3回か4回が現実的だとの指摘が出ている。労働市場は底堅いものの、成長が鈍化し、ディスインフレが継続していることに基づいているという。
このため、利下げサイクルは6月から始まり、四半期ごとに0.25%ずつ、年末までに累計0.75%ポイントの利下げが実施される可能性が高いという。リスクとして、年内に1.00%ポイント相当の利下げまで実施され、その場合、7月に追加利下げが実施される方向にリスクが偏っているという。ただ、短期金融市場は今年の利下げを累計1.15%ポイントで織り込んでいる状況。
EUR/USD 1.0777 EUR/JPY 160.90 EUR/GBP 0.8529
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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