ドル買い一服、米債利回りが下げる 週末調整の面も ドル円一時147円台=ロンドン為替概況
ドル買い一服、米債利回りが下げる 週末調整の面も ドル円一時147円台=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが一服している。ドル円は一時147円台後半に下落。米10年債利回りが4.17%付近から4.13%付近へと低下したことに反応。今週は市場の先走った早期利下げ期待に金融当局者がブレーキをかける動きが相次いだが、その動きも今日は落ち着いている。これまでのところ、目立った金融当局者発言はみられていない。あすから米金融当局者がブラックアウト期間に入る。このあとのNY時間でのグールズビー・シカゴ連銀総裁、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁の発言予定が待たれるところだ。そのなかで、ポンド売りが目立った。ロンドン朝方に発表された12月英小売売上高が予想以上に落ち込んだことに反応。ポンドドルは1.26台後半、ポンド円は187円台半ばへと軟化した。ユーロドルは1.08台後半での揉み合い、ユーロ円は一時161円台割れとポンド円の下落につれ安。クロス円が軟調で円高の動き。今週の円安の流れに週末調整が入る面も指摘される。
ドル円は148円付近での取引。東京市場は前日NY終値148.16付近でスタート。しばらく揉み合ったあと、午後からロンドン朝にかけて買われ、148.80近辺に高値を更新。昨年11月28日以来のドル高・円安水準となった。しかし、その後はロンドン時間にかけて米債利回りが低下し、ドル円も147.84近辺まで押し下げられた。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京市場から引き続き狭いレンジで売買が交錯している。東京昼頃につけた1.0890近辺を高値に、ロンドン朝方につけた1.0868近辺を安値に、その後はレンジ内での取引に終始している。ユーロ円はドル円と同様にロンドン朝方までは買いが優勢となり、高値を161.86近辺に伸ばした。その後は、ドル円の反落とともに160.82近辺に安値を更新した。対ポンドではユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.26台後半での取引。東京終盤につけた1.2715近辺を高値に、その後は下落している。日本時間午後4時に発表された12月英小売売上高が前年比-3.2%と市場コンセンサス予想-0.5%を大幅に下回ったことが売りを誘った。一時1.2666近辺まで下落した。ポンド円は東京終盤に188.93近辺の高値をつけたあと、ポンドドルとともに下落。安値を187.41近辺に広げた。ユーロポンドは0.8560付近から0.8585近辺へと上昇している。総じてポンド売りに押される展開。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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