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ドル買い戻し ドル円は140円台前半まで下落後、141円台に急速に戻す=NY為替概況

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ドル買い戻し ドル円は140円台前半まで下落後、141円台に急速に戻す=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドルの買い戻しが強まった。序盤に140円台前半まで下落していたドル円は141円台に急速に戻す展開となっている。ロンドンフィキシング手前まで売りが続き、140.25円付近まで一時下落していたが、今度はロンドンフィキシングにかけて急速に買い戻され141円台を一気に回復。本日の約定の受け渡しは1月4日になり、実質的に来年の商いとなる。薄商いの中で、フィキシングに絡んだ実需の動きが激しく上下動させた可能性もありそうだ。

 ただ、クリスマスを明けて、市場は来年のことを考えている時期。市場ではFRBの早期利下げ期待が強まっており、短期金融市場では3月までの利下げ開始期待をかなりの確率で織り込んでいるほか、CMEのFEDウォッチでも85%程度の確率で織り込んでいる状況。

 FRBは市場の早期利下げ期待をけん制してはいるものの、3月FOMCまでに発表になるインフレや雇用のデータが利下げを正当化すると期待しているようだ。そのような中で、来年前半はドル安というシナリオを描いている模様。

 ユーロドルはNY時間に入って戻り売りが優勢となり、1.10ドル台に値を落とした。NY時間に入ってドルの買い戻しも見られており、1.1140ドル付近まで上昇していたユーロドルも利益確定売りに押された模様。

 ただ、本日はECB理事の中で最もタカ派の1人のホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わっていた。「利下げについて話すのは時期尚早で、来年にそのような動きがあることも保証されてはいない」と従来のタカ派姿勢を変えていない。

 ECBが利下げに慎重な姿勢を示している背景の1つに、昨年のベース効果により消費者物価指数(HICP)の伸びが今後数カ月で再び上昇することが予想されることが挙げられる。ホルツマン総裁はユーロ圏のインフレは恐らく、今後2年で目標の2%に達するだろうが、そこまでの道のりは「チャレンジング」だと述べていた。

 ポンドドルは一本調子の下げを見せ、1.27ドル台前半まで下落。ロンドン時間には1.28ドル台を回復していたが、その水準は売り圧力も強まるようだ。ブルームバーグの調査によると、エコノミストは24年の英経済はリセッション(景気後退)を回避し、下期には景気が加速すると見ているようだ。インフレ鈍化と長期化している生活費高騰の緩和が消費者に恩恵をもたらすという。英財務省と英中銀が来年の英経済をソフトランディング(軟着陸)に導くとエコノミストは見込んでいるという。成長率は0.3%が期待されるとしている。

 英国は25年1月までに総選挙を公示する必要がある。景気が選挙結果を左右するとすれば、スナク首相にとって最大のチャンスは向こう1年の予測から判断して、選挙は夏まで待つことだという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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