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ドル円は瞬間的に141円台まで急落 一旦終了のシグナルが出たのか=NY為替

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は143円台半ばまで戻している。きょうは円が急伸し、ドル円は瞬間的に141円台まで急落する場面も見られた。売りが売りを呼ぶ展開で大口のオーダーが入り、一気にストップを巻き込んだものと思われる。さすがに買戻しも入り、143円台までは戻しているものの、年初からの上昇相場に一旦終了のシグナルが出たのかもしれない。一時200日線を下回っていたが、明日の米雇用統計を受けて再び試に行くか注目される。

 日銀への思惑が高まっている。前日の氷見野副総裁の発言と本日の植田総裁の参議院財政金融委員会での「通貨および金融の調節に関する報告書」(半期報告)の説明が、市場の早期緩和解除への思惑を高めたようだ。一旦沈静化していた早期のマイナス金利解除観測に再び火が付いており、短期金融市場では、前日までは6月のマイナス金利解除で織り込んでいたが、本日はそれが4月に前倒しされている。再来週の決定会合での政策変更の可能性まで意識されるようだ。

 米商品先物協会(CFTC)が先週末に発表した建玉報告によると、円の売り越しは11月よりは若干減少しているものの、なお記録的な水準に積み上がっている。世界的に来年の利下げ観測が強まる中で、日銀の緩和解除への思惑により、積み上がった円ショートが一気に巻き返される可能性はありそうだ。

 市場からは「日銀の行動はマイナス金利を解除する程度の小幅な利上げに留まるかもしれないが、FRBやECBがより積極的に利下げに転じれば、来年の円反発には十分強力だ」との指摘も出ていた。

USD/JPY 143.52 EUR/JPY 155.03
GBP/JPY 180.78 AUD/JPY 94.80

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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