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FX/為替「ドル/円、チャート上の重要ポイントを前に高止まり」 外為どっとコム トゥデイ 2023年11月13日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年11月13日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼10日(金)の為替相場
(1):RBA インフレ上振れに警戒感を示す
(2):英GDPは横ばい
(3):ラガルドECB総裁発言
(4):ミシガン大消費者信頼感指数は低下
(5):ムーディーズ 米国債格付け見通しを引き下げ

▼10日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:じり高の展開が続く可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

10日(金)の為替相場


期間:10日(金)午前7時10分~11日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA インフレ上振れに警戒感を示す

豪中銀(RBA)は四半期に一度の金融政策報告を発表。11月の理事会では「金利据え置きも検討したが引き上げがインフレ対応に必要と判断した」と明らかにした。インフレ見通しについては、「2024年末までに3.25%に鈍化し、2025年終盤までに3.0%をやや下回る水準になる」としてそれぞれ前回から0.25%引き上げた。その上で「インフレ率がさらに予想外に上振れる可能性がある」と警戒感を示した。

(2):英GDPは横ばい

英7-9月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比±0.0%と横ばいで、市場予想(-0.1%)を上回ったが4-6月期(+0.2%)から減速した。同時に発表された英9月鉱工業生産は前月比±0.0%と予想通り。同貿易収支は142.88億ポンドの赤字だった(予想153.00億ポンドの赤字)。

(3):ラガルドECB総裁発言

欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は「政策金利を現在の水準で十分に長く続ければ、インフレ率をECBが目標とする2%に戻す上で大きく貢献するだろう」と述べた。また、ユーロ圏のインフレ率が2年ぶりの水準に低下したことについて「われわれは今後のエネルギー価格動向を注意して見守る必要がある」として、楽観視しない姿勢を強調した。

(4):ミシガン大消費者信頼感指数は低下

米11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は60.4に低下した(予想63.7、前回63.8)。一方、消費者の期待インフレ率は1年先で4.4%と前回(4.2%)から上昇。5-10年の期待インフレ率も3.2%に上昇した(前回3.0%)。

(5):ムーディーズ 米国債格付け見通しを引き下げ

格付け会社ムーディーズは米国債の格付け見通しを「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ」に引き下げたと発表。格付け自体は最高位の「Aaa」で維持した。ムーディーズは声明で「議会内で政治的二極化が継続していることで、債務支払い能力の低下を遅らせるための財政計画が議会でまとまらないリスクが高まっている」と指摘した。

10日(金)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:じり高の展開が続く可能性

10日のドル/円はじり高基調を継続。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感から上昇ピッチは緩やかながらも、日米金利差の拡大を背景にドル買い・円売りが優勢だった。NY市場では米消費者のインフレ期待が上振れしたことなどから、151.60円前後まで上昇して今月1日以来の高値を付けた。なお、NY市場最終盤には一部格付け会社による米国債の格付け見通し引き下げが発表されたが、ドル売りの反応は見られなかった。週末11日には、ジョンソン米下院議長が来年初めまでの新たなつなぎ予算案を提示。予算の成立にはまだ不透明感があるものの、現行のつなぎ予算の期限切れに伴う政府機関の閉鎖リスクはやや後退したと受け止められているようだ。その影響もあって本日の市場でも米格付け見通し引き下げの影響は小さいと見られる。
ドル/円は本日もじり高の展開が続く可能性があろう。もっとも、151円台後半は年初来高値の151.71円前後と昨年10月に付けた33年ぶりの高値151.94円前後が並ぶチャート上の重要な上値ポイントだ。また、市場には明日発表される米10月消費者物価指数(CPI)の結果を見きわめたいとのムードが広がるだろう。ドル/円が本日の段階で上記チャートポイントを一気に上抜いて上値志向を強めることも考えにくく、152円の手前では伸び悩みそうだ。

注目の経済指標:特になし

特になし

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経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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