ドル円、クロス円いったん下げた後反発=ロンドン為替概況
ドル円、クロス円いったん下げた後反発=ロンドン為替概況
冬時間に入って少し遅くなったロンドン勢の本格参加の時間前後にドル円はいったんドル安円高をトライした。米債利回りの低下などをきっかけに1ドル=149円50銭をしっかり割り込むと、ストップロス注文などを巻き込んでドル売りが強まり149円29銭を付けた。ユーロドル、ポンドドルなどでもいったんドル売りとなり、ユーロドルは1ユーロ=1.0555-60ドルでの推移から1.0568まで上昇。ポンドドルは1.2110台から1.2134を付けている。米10年債利回りが4.87%台から4.83%台まで低下する中でドル売りとなった。
その後はドル円の下げに押されてクロス円の下げとなり、ユーロドルやポンドドルは高値から売りが出る展開となった。ユーロやポンドは対ドルでもいったん売りが出た。ユーロドルは1.0550ドル割れまで下落。ポンドドルは大きく売られ1.2090ドル前後を付けている。ユーロ円は158円前後から157円70銭前後まで下落。対ドルで売りが目立ったポンドは対円で181円30銭台から180円70銭台を付けている。それほど目立った英指標の発表はなかったが、今週木曜日に英中銀金融政策会合を控える中で、やや動きが不安定になっていると見られた。
対ドル、対円で下げたユーロやポンドはその後一転して買いが強まった。ユーロドルは1.0600手前まで上昇。ポンドドルは1.2140台まで上昇している。ポンドに比べて下げが限定的で上昇がしっかりと、ややユーロ高の地合いが優勢なこともあって、ユーロ円は158円60銭台まで上昇した。ポンド円は181円80銭付近まで上昇した。
ドル円はクロス円の買いに支えられたことと、ロンドン朝方低下していた米債利回りが一転して上昇したことを受けてドル高円安となり、149円70銭台に切り返した。米10年債利回りは4.8900%付近まで上昇している。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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