週末調整ムード、ドル円は一時150円台割れ=ロンドン為替概況
週末調整ムード、ドル円は一時150円台割れ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、週末調整ムードが広がっている。米10年債利回りが4.84%台から4.88%台で方向感に欠ける上下動となるなかで、為替市場ではややドル売りが入っている。ドル円は東京朝方の150.40近辺を高値に上値重く推移、ロンドン序盤には150円台割れとなる場面があった。豪ドル/ドルは0.63台前半から0.6350超え水準へと買われている。一方、ユーロドルやポンドドルは方向性を示していない。ユーロドルは1.0540台から70付近ポンドドルは1.2110台から40台での上下動となっている。クロス円はドル円とともに軟調で、ユーロ円は158円台後半から前半へと軟化。ポンド円は182円台前半から一時182円台割れとなっている。米株先物は先日の下落から反発し、プラス圏での揉み合いに。欧州株は英独市場が買われるも、仏市場は軟調とまちまち。イスラエルのガザ地上戦が始まるなかで、NY原油先物は85ドル台へと買われている。このあとのNY市場では米個人所得・支出およびPCEデフレータなどが発表される。
ドル円は150円台前半での取引。東京朝方につけた150.41近辺を高値に、その後は上値重く推移している。ロンドン朝方には米債利回りが上昇したが反応薄。その後の利回り低下局面では安値を149.97近辺まで広げた。足元では150円台に戻している。
ユーロドルは1.05台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.0552近辺まで下落。その後は東京午後につけた高値1.0570近辺に届かずと、狭いレンジで取引されている。足元では1.0550台割れとやや軟調。ユーロ円はドル円とともに軟調。159円手前水準か売られ始めると、ロンドン時間には安値を158.30近辺に広げてきている。対ポンドでは方向性に欠ける振幅となっている。四半期ごとのECB専門家予測調査では、今年のインフレ予測を小幅上方修正、来年は据え置き、再来年は小幅下方修正した。2025年には2.1%に低下すると予測した。GDPについては今年と来年を下方修正した。
ポンドドルは1.21台前半での取引。1.2112から1.2143までのレンジで振幅している。ポンド円は東京朝方の182.50近辺を高値に、ロンドン序盤には181.80近辺まで下押しされた。その後は182円を挟んだ水準で推移している。ユーロポンドは0.87付近から0.8710台で小幅に振幅している。足元ではややユーロ売り・ポンド買いの動きとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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