ドル円は149円台後半で落ち着いた推移=ロンドン為替概況
ドル円は149円台後半で落ち着いた推移=ロンドン為替概況
ドル円は149円台後半のレンジ取引に終始した。昨日の海外市場で米小売売上高の好結果などを受けてドル高が強まり、149円台後半へ上昇。東京市場ではストップロスを巻き込んで149円50銭を割り込む動きを見せたが、すぐに戻すなど、下値しっかり感が印象付けられた。
ロンドン市場はこの流れを受けて149円台後半での推移。ロンドン市場に入って米10年債利回りが上昇したことで、ドル円は149円80銭台を付けた。もっとも、10月3日の米JOLTS求人件数の好結果を受けた150円10銭台までの上昇後、147円40銭台まで急落したことから、150円を前にしたドル買いにかなり慎重姿勢が見られ、上値が抑えられた。その後米債利回り上昇が一服したこともあり、149円60銭台へ落としている。
午後3時に発表された9月の英物価統計は、注目度の最も高い消費者物価指数前年比が+6.7%と、市場予想を上回り、前回と同水準の伸びとなった。この結果を受けてポンドドルは1ポンド=1.2180ドル台から1.2210ドル台まで上昇した。米債利回り上昇受けたドル買いもあり、いったん1.2170ドル台と上昇分を解消するポンド安ドル高となったが、その後は売り買い交錯の中1.2200を挟んでの展開となっている。ポンド円は物価統計を受けて182円30銭前後から182円70銭まで急騰。その後ドル円の上昇もあり182円80銭台を付けたが、ドル円の上値トライが一服したこともあり182円20銭台までと物価統計発表前の水準を割り込むところまで売りが出た。
ユーロドルは1.05台後半での推移。ポンドドルの上昇もありロンドン市場朝方1.0590台まで上昇。その後中東情勢を受けたリスク警戒の動きもあって1.0550台を付けている。ユーロ円は対ドルでのユーロ買いなどに158円50銭台まで上昇。いったん少し調整も、ドル円の上昇もあって158円55銭前後を付けた。その後リスク警戒の動きもあって158円割れまで売りが出ている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。