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パンデミック時の余剰貯蓄があるのは、米国人の20%の富裕層だけ 米消費の購買力は息切れか

株式 

 米国人の20%の富裕層以外はパンデミック時に築き上げた余剰貯蓄を使い果たし、手元の現金が少なくなっているという。ブルームバーグがFRBの家計調査をもとに伝えた。

 所得下位80%の世帯は銀行預金やその他の流動資産が、インフレ調整後でパンデミック時の2020年3月よりも今年6月の方が少なかった。

 FRBの調査によれば、すべての所得層で残高が2021年のピークから実質的に減少している。しかし、裕福な5分の1の世帯では、現金貯蓄はパンデミック当時よりもまだ8%ほど多い。

 これとは対照的に、米国人の5分の2の貧困層では、この期間に8%減少した。また、次の40%、つまり米国の中流階級にほぼ相当する層の現金貯蓄は、前四半期にパンデミックの水準を下回ったという。

 今回の数字は、米消費者の購買力が弱まっていることを示唆しており、一部のアナリストは、家計の余剰資金が底をつき、景気減速はまだ続くと警告している。

 また、サンフランシスコ連銀は、余剰貯蓄のストックが今四半期中にすべて枯渇する可能性が高いと見積もっている。

 FRBのデータによると、4-6月期の家計純資産は約5兆5000億ドル急増し、過去最高を記録した。増加の原動力となったのは、流動性の低い資産である住宅と、保有比率が富裕層に偏っている株式の増加だった。

 FRBの数字はまた、住宅不況後の家計がこれまでの不況とは異なる軌道を辿っていることを強調。政府からの大規模な財政支援と、閉鎖的な状況下での強制貯蓄によって、米国人は余剰資金を蓄えることができた。その消費力が急速な景気回復に拍車をかけたが、それも今や息切れしつつあるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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