【本日の見通し】FOMCはほぼ想定通りも、ドルはしっかりか
【本日の見通し】FOMCはほぼ想定通りも、ドルはしっかりか
FOMC声明は不確実性が一層高まった、失業率とインフレに上昇リスクと示された。発表直後はドル売りが優勢も、その後のパウエル議長の会見で追加利下げに慎重な姿勢が改めて示されたこともあって、ドル買いとなった。リスク警戒が広がるものの、物価警戒を示す中でFRBが早期の利下げに動く可能性が低いとの思惑が一部で見られる。次回6月のFOMCでの据え置き期待がFOMC前から上昇している。もっとも市場の年内利下げ見通しは3回が中央値で変わらず。
こうした動きを受けてドル円は比較的しっかりの動き。議長会見後は一時144円00銭前後をつけた。144円台でのドル買いには少し慎重も、下がると買いが出る流れが見込まれ、143円台前半から半ばがしっかりすると144円台にしっかり乗せる展開もありそう。
ユーロドルは1.13台後半からドル高となり一時1.1300を割り込む動き。こちらもドル高がやや優勢で上値の重い展開か。ユーロ円は162円50銭台。FOMC後の動きはドル主導でクロス円はやや不安定。
今日は20時に英中銀金融政策会合の結果が発表される。利下げがほぼ確実視されている。英中銀は昨年8月の利下げ開始以降、利下げと据え置きが交互となっており、今回は利下げの番に当たっている。市場の注目は次回6月の会合での連続利下げあるかどうか。市場は6割程度連続利下げを織り込んでいる。声明やベイリー総裁の会見、今回発表される回に当たっている四半期に一度の金融政策報告での経済成長、物価の見通しなどに注目が集まるところ。利下げペースが強まるとの思惑が広がるとポンド売りとなりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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