【これからの見通し】一方的なドル円の動きに調整入りやすいか、神田財務官が警鐘鳴らす
【これからの見通し】一方的なドル円の動きに調整入りやすいか、神田財務官が警鐘鳴らす
きょうはドル円の上昇が一服している。朝方に神田財務官が久しぶりの円安けん制発言を行ったことがきっかけ。発言当初は20銭程度の反応にとどまったが、その後の買いが一巡すると足元では147円割れを試す動きがみられている。
神田財務官は、相場状況の把握に定評があり、これまで、行き過ぎた動き(チャート的には伸び切ったとみられるタイミング)のときに有効な手を打ってきている印象がある。海外勢もそのあたりは心得ているとみられ、まずは介入警戒の初期段階として打診的に円を買い戻す動きがみられそうだ。
この後の海外市場では、ユーロ圏小売売上高(7月)、米MBA住宅ローン申請指数(08/26 - 09/01)、米貿易収支(7月)、米非製造業PMI(確報値)(8月)、米ISM非製造業景気指数(8月)など米経済指標発表予定が多い。カナダでは、国際商品貿易(7月)とカナダ中銀政策金利発表が予定されている。
発言イベント関連では、コリンズ・ボストン連銀総裁の講演、元セントルイス連銀総裁ブラード氏の討論会参加、ローガン・ダラス連銀総裁の討論会参加、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表など米金融当局者の材料が多い。また、英国ではベイリー英中銀総裁、カンリフ英中銀副総裁、ディングラ英中銀委員などが最新経済予測と金利決定について証言する。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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