調整主導の展開、週後半のジャクソンホール会議を控えて ドル円145円台半ば=ロンドン為替概況
調整主導の展開、週後半のジャクソンホール会議を控えて ドル円145円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、調整主導の展開になっている。24-26日のジャクソンホール会議、そのなかでの25日のパウエルFRB議長講演などを控えて直近までの値動きに調整が入っている。米債利回りは上昇一服。10年債利回りは4.30%台へと低下している。株式市場は堅調。ようやく香港・上海株が反発したことが好感されている。前日に引き続きナスダック先物も上昇している。為替市場ではドル円は146円台、ユーロ円は159円台と直近高値付近からの売りが入っている。ドル円は145.50付近、ユーロ円は158.50付近へと下押しされている。ユーロドルも1.09台では売りが優勢となり、1.08台後半に押し戻されている。ポンドは対ユーロでの買いが入っている分、下げは限定的。ただ、ポンドドルは1.2800近辺で上値を抑えられている。ポンド円は186円台半ばから186円台割れに。中国株の反発を受けて豪ドルやNZドルは堅調。豪ドル/ドルは0.64台半ばへ、NZドル円は0.59台後半へとじり高の動き。豪ドル円は93円台後半から94円ちょうど付近、NZドル円は86円台後半で堅調に推移している。ロンドン・欧州時間には目立った経済統計はみられず、総じて新規材料には欠けている。
ドル円は145円台後半での取引。東京朝方につけた146.40近辺を高値に次第に上値が重くなっている。ロンドン朝方は146円挟みの水準。その後は米債利回りの低下とともに売りが広がると145.50近辺まで安値を広げている。ただ、欧州株や米株先物は堅調に推移しており、ジャクソンホール会議を控えた調整の面が強いようだ。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京市場で1.08台後半から1.09台乗せへと買われたあと、ロンドン序盤には1.0930近辺まで一段高となった。しかし、その後は売りに転じると安値を1.0880台に広げている。ユーロ円が軟調。東京朝方に159.49近辺まで買われたあとは、上値が重くなった。ロンドン時間に入ると159円台割れから158.50付近まで反落している。対ポンドでもユーロは軟調。これまで買われてきた分、調整も動きも大きめになっている。
ポンドドルは1.27台後半での取引。東京朝方の1.2753近辺を安値にじり高となった。ロンドン序盤には買いが強まり、一時1.2800近辺まで上昇。その後はユーロドルとともに下押しされているが、1.27台後半にはとどまっている。ポンド円は東京朝方につけた186.77近辺を高値にその後は上値を抑えられている。ロンドン市場では185.93近辺まで安値を広げた。ユーロポンドは0.8540台から0.8520付近まで下落。対ユーロではポンド高となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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