ドル円は昨日の高値僅かに超える、中国人民銀行、予想外の貸出金利引き下げ=東京為替概況
ドル円は昨日の高値僅かに超える、中国人民銀行、予想外の貸出金利引き下げ=東京為替概況
ドル円は昨日の海外市場で145円58銭まで上昇。NY午前に高値を付けた後、いったん145円10銭台まで調整が入ったが、NY夕方にかけて再び高値をトライすると、その流れが継続する形で、東京朝に145円59銭までと、高値をわずかに更新する動きを見せた。その後145円33銭までいったん調整が入るものの、昼前に145円50銭台を回復するなど、ドル高円安基調が継続。午後に入って鈴木財務相が行き過ぎた動きには適切な対応取りたい、投機筋の動きあればしかるべき措置を取るなどの発言を行い、午前の安値145円33銭に並ぶ場面が見られたが、すぐに145円50銭近くまで戻すなど、下値しっかり感が継続した。
昨日NY午前のドル高局面で1.0875を付けたユーロドルは1.09台前半に戻して東京朝を迎え、東京市場では1.0900-1.0918の18ポイントレンジ。ポンドドルも1.26台後半の22ポイントレンジと落ち着いた動き。
動きが目立ったのは中国人民銀行が1年物貸出金利(MLF)を予想外に引き下げたことによる人民元売り。従来の2.65%の維持が見込まれていたが2.50%への引き下げを発表。1ドル=7.27台で推移していたオフショア人民元は7.31台へ急騰。引き下げの10分後に始まった中国市場では、前日海外市場終値の7.25台から7.28台に上昇して取引が始まった。ドル人民元の7.2864の高値はこれまでの年初来高値である6月30日の高値を超えて昨年11月以来の高値圏となる。
MINKABUPRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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