朝はドル売り円買いの場面も続かず、週末を前にやや様子見ムード=NY為替概況
朝はドル売り円買いの場面も続かず、週末を前にやや様子見ムード=NY為替概況
きょうのNY為替市場は週末を前に動きが抑えられた。ドル円は朝方ドル売り円買いが優勢となった。カナダ雇用統計が予想を超える弱さとなり、リスク警戒の動きが広がった。米債利回りの低下なども見られ、139円03銭を付けるドル安円高となった。
その後は一転してドルの買い戻しが入った。米債利回りの低下が一服、寄り付きは小幅安となったダウ平均がプラス圏を回復するなど、リスク選好の動きが見られる中で、ドル円は139円60銭前後をつけた。
もっとも、週末を前に取引を手控える動きが見られ、その後はもみ合いに終始した。来週の米消費者物価指数、連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、様子見ムードが広がっていた。
ユーロドルは朝のドル安局面で1.0780台と東京午前、ロンドン朝とつけていた高値圏に並んだあとは、上値の重い展開となった。値幅自体は限定的も、午後は高値から少し下げた1.0750前後での推移が続いた。
ユーロ円は朝のドル円の下げに149円80銭前後を付けた後、ドル円が戻したことで150円30銭台まで上昇。ただロンドン午前の高値に届かず調整が入ると、対ドルでのユーロ安もあり、朝の安値を割り込み149円70銭台を付けるなど上値の重い展開となった。
朝の雇用統計がかなり弱い印象となったカナダ。ドルカナダは1ドル=1.3320カナダ前後から1.3370カナダ前後まで上昇。その後いったん発表前の水準を割り込み1.3313を付けた。その後再びドル買いが入り1.3350前後での推移と一方向の動きにならなかった。
連日のように対ドルでの史上最安値を更新するドルトルコリラは、東京市場午前につけた23.5610から少し調整も、動きは限定的となり23.417で週の取引を終えた。新中銀総裁指名で、財務相に続いて当局トップがウォール街出身となったことを好感も、積極的なリラ介入の後退期待が強くリラ売りとなっている。対円でも東京朝の5.8415が安値。その後の戻りで6.00を付けておらず、リラ安傾向が継続。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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