ドル買い一服、米債務上限問題の行方を見守りたいとのムードで方向性定まらず=ロンドン為替概況
ドル買い一服、米債務上限問題の行方を見守りたいとのムードで方向性定まらず=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが一服している。ドル円は東京市場で137.50付近まで下落したあとは買いが優勢となり、ロンドン早朝にかけて138.04近辺まで買われた。しかし、ロンドン市場の取引が本格化してからは、売買が交錯しており137.80-138.00レベルに高止まりしている。ユーロやポンドは下に往って来い。ユーロドルは1.08台前半から一時1.0796近辺まで下落も、その後は1.0830付近へと買い戻されている。ユーロ円は149円を挟んだ上下動で、足元では149.35近辺に高値を伸ばしている。ポンドドルは東京午前の1.2472近辺を高値にロンドン朝方には1.2414近辺まで下落。その後は1.2465近辺までの反発。ポンド円は171.20付近を安値に171.90付近までの上下動。総じて、先週末の取引レンジを踏襲しており、方向性には乏しい。今日は主要な経済指標発表がみられないほか、引き続き米債務上限問題の行方を見守りたいとのムードもあるようだ。北米市場では、カナダがビクトリアデーのため休場となる。
ドル円は137円台後半での取引東京午前につけた137.50近辺を安値にその後は138.04近辺まで買われた。ロンドン時間に入ると137.70台から138円手前水準に高止まりして揉み合っている。米10年債利回りは3.64-3.66%台での振幅にとどまっている。米株先物は時間外取引での下げを消す動き。欧州株は先週末にかけての堅調な動きに調整が入るも、下げ幅は限定的。米債務上限問題の行方を見守りたいとのムードに。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午前の1.0830近辺を高値にロンドン朝方にはやや上値が重くなった。一時1.0796近辺まで下落した後は再び1.0820-30レベルへと買い戻されている。ユーロ円は149円を挟んで上下動。148.84近辺から149.35近辺までのレンジ取引。対ポンドではユーロ買いが先行したが、その後は売買が交錯して揉み合いとなっている。ブイチッチ・クロアチア中銀総裁は「欧州の力強い観光シーズンでインフレが高進する可能性」と述べたが、発言に対する反応は目立たなかった。
ポンドドルは1.24台半ばでの取引。東京午前につけた1.2472近辺の高値から次第に上値が重くなると、ロンドン朝方には1.2414近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに買戻しが入り、1.2460台まで買い戻された。ポンド円は171.50付近で揉み合っていたが、ロンドン朝方には171.20付近まで軟化。その後は買戻しが入って171.90付近に高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8680付近での揉み合いから上抜けると、0.8699近辺まで上昇。その後は0.8690付近での揉み合いが続いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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