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米小売売上高をきっかけにドル買い ドル円は136円台に再浮上=NY為替概況

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米小売売上高をきっかけにドル買い ドル円は136円台に再浮上=NY為替概況

 きょうの為替市場はNY時間に入ってドル買いが優勢となり、ドル円は136円台半ばに再浮上した。米国債利回りが上昇していることもドル円をサポート。朝方発表の4月の米小売売上高はガソリンと自動車を除いた指数が予想を上回り、堅調な個人消費を示したが、それを受けて為替市場はドル買いで反応。ただ、小売売上高はインフレ調整がされていない指標で、実体を表していないとの声も一部からは聞かれる。

 本日、米債務上限問題でバイデン大統領とマッカーシー下院議長(共和)ら議会指導者らが再度会談するが、市場では妥協点を見い出せるとの楽観的な雰囲気が広がっている。マッカーシー議長は何も進展がないと強硬姿勢を堅持しているものの、バイデン大統領からは楽観的な発言も聞かれている。

 本日の会談で完全解決とはならず、ぎりぎりまで攻防戦は繰り広げられる可能性も高そうだが、市場は楽観的かつ慎重に動向を注視しているようだ。

 ただ、ドル円は本日の200日線が137.05円付近、21日線が134.95円付近に来ているが、その間で次のアクション待ちといった雰囲気に変化はない。

 ユーロドルは1.08ドル台半ばに一時下落。ユーロドルは次第に上値の重さが目立って来ているが、強いサポートも観測されている現在の1.08ドル台半ばの水準をブレイクし、100日線が控える1.08ドルちょうど付近を試しそうな気配も出てきている。市場からは、直近高値の1.1090ドル付近にはしばらく戻れないとの指摘も出ている。

 予想外に底堅かったドイツ経済の見通しが急激に悪化している。この日発表の5月のZEW景気指数がマイナス10.7に低下し、12月以来のマイナス圏に転じた。高インフレと金融引き締めの影響でドイツ経済の見通しが弱まった格好。ZEWは調査結果について、「今回の低下はECBによる追加利上げ観測が高まっている点もある」と指摘したほか、「今後数週間の米デフォルトの可能性が世界経済の見通しに不確実性を加えている」とも付け加えていた。

 ポンドドルは1.24ドル台に再び下落。本日1.25ドル台前半に来ている21日線が次第に強い上値抵抗に変化している雰囲気も見られている。

 この日は英雇用統計が公表されたが、6月の英中銀の追加利上げの必要性を強くは示唆しなかった。1-3月の平均失業率は3.9%に上昇し、雇用者数は2021年初頭以来の前月比での減少となった。給与の伸びは加速したが、賞与を除く週平均賃金の伸びは予想を下回っていた。

 英中銀は先週の金融政策委員会(MPC)で、雇用とインフレ動向が焦点と強調していたが、きょうの数字は6月MPCに向けた最初のテストケースであった。今回の結果を受けて短期金融市場では、6月の0.25%ポイント利上げの織り込み度合いを前日の85%から80%に若干低下させている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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