前日からのドル売りが一服、ECB理事会待ちに ドル円134円台半ば=ロンドン為替概況
前日からのドル売りが一服、ECB理事会待ちに ドル円134円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、前日からのドル売りが一服している。ECB理事会の金融政策発表を控えて、特にユーロドルに調整が入っている。ユーロドルはロンドン朝方に1.1091近辺まで高値を伸ばしたが、米債利回りの上昇を受けて反落している。ロンドン序盤には1.1037近辺まで下押しされた。その後は1.10台後半へと再び上昇。ポンドドルも1.2593近辺まで買われたあとは1.2553近辺まで反落。ただ、対ユーロでのポンド買いが入っており、下げ幅はユーロドルほどではなかった。ドル円は東京午後からロンドン早朝にかけて134.15近辺まで下押しされ、前日からの安値を広げたが、その後は134.82近辺まで反発。134円台半ばに落ち着きどころを見出している。欧州株はマイナス圏推移、米株先物は前日の下落から反発も、戻りは限定的。昨日の米FOMC後のパウエル議長会見では早期の利下げ開始について否定的だった。株式市場では利下げ開始を期待しすぎた面もあったようだ。また、米地銀パックウェスト株の下落が金融不安を再燃させた面もあった。ただ、ECB理事会を控えた様子見もあって、調整含みの値動きが続いている。
ドル円は134円台半ばでの取引。前日NY市場からの下落を受けて、ロンドン朝方には134.15近辺まで一段安となった。しかし、ロンド時間に入ると米10年債利回りの下げ渋りとともに134.82近辺まで反発。ただ、欧州株や米株先物の上値が重く、次第に上値を抑えられてきている。
ユーロドルは1.10台後半での取引。ロンドン朝方に1.1091近辺まで一段高となったあとは、調整売りに押されて1.1037近辺まで下げた。ユーロ圏非製造業PMI確報値が下方改定されたことやユーロ圏生産者物価指数の伸び鈍化なども重石となったもよう。ただ、その後はECB理事会結果発表を控えて、やや買い戻しが入っている。ユーロ円は148円台後半へと下押しされたあと、一時149円台を回復も、再び148.50付近まで軟化。落ち着かない値動きとなっている。対ポンドではユーロ売りが入っている。
ポンドドルは1.25台後半での取引。ロンドン朝方に1.2593近辺へと小幅に高値を更新。その後は売りに押されて1.2553近辺までの下押しにとどまっている。ポンド円はドル円の下げ局面で168.60台まで下落したあとは169円台を回復しての揉み合い。ユーロポンドは0.8810付近での揉み合いを下放れると一時0.8785近辺まで軟化した。対ユーロでのポンド買いが下支えとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。