ユーロ買い、総じて円安・ドル安に 独景況感指数が予想上回る=ロンドン為替概況
ユーロ買い、総じて円安・ドル安に 独景況感指数が予想上回る=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ユーロ買いが優勢。ユーロドルやユーロ円の上昇とともに円安・ドル安の動きも広がっている。序盤はやや調整ムードで欧州株の軟調スタートや米債利回りの低下とともにドル円、クロス円が下押しされた。しかし、4月独Ifo景況感指数が予想を上回る結果となると、ユーロドルは1.09台後半から1.10台乗せへ、ユーロ円は147円台前半から148円台乗せへと上伸。ユーロは対ポンドでも買われた。ドル円は序盤に134.10台まで下げたあと、134.67近辺に高値を伸ばしている。ユーロ円は147円台前半から148.30付近に高値を更新。ポンド円もつれ高となり166円台半ばから167.50台へと上昇している。Ifoエコノミストによると、ドイツ経済は勢いに欠けているものの、米中経済の力強さが下支えしており、製造業の輸出期待は上昇してきている、という。また、銀行問題は企業のセンチメントに影響を与えていない、と分析した。独連銀は、ドイツ経済は第1四半期に拡大する可能性、期待を上回る見込みとした。
ドル円は134円台後半での取引。東京午後からロンドン朝方にかけては軟調な動きを示し、134.10台へと軟化した。しかし、独Ifo景況感指数の回復をきっかけにユーロ円が買われると、ドル円も下値を固めて上昇。一時134.67近辺まで高値を伸ばした。序盤にみられた米債利回り低下の動きが一服、売り先行の欧州株が下げを消す動きが支援した。
ユーロドルは1.10付近での取引。序盤に1.0966近辺まで下押しされたあと、独Ifo景況感指数の回復を受けて買われ、高値を1.1021近辺に伸ばした。ユーロ円は147.10台に下げたあと、反転した上昇。高値を148.30近辺に更新、半年ぶりの148円台乗せとなっている。対ポンドでもユーロ買いが優勢だった。
ポンドドルは1.24台前半での取引。序盤に1.2411近辺まで下落したあと、ユーロ買いとともに1.2459近辺に高値を伸ばした。しかし、対ユーロでのポンド売りが上値を抑えて1.24台前半に押し戻されている。ポンド円は序盤に166.50台まで下げたあと、反転して上昇。高値を167.57近辺に更新した。ユーロポンドは0.8820台に下押しされたあとは上昇に転じると0.8850台に高値を伸ばしている。ポンド独自の材料はみられず。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。