揉み合い商状、この後の一連の米経済統計発表控えて ドル円134円付近=ロンドン為替概況
揉み合い商状、この後の一連の米経済統計発表控えて ドル円134円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、揉み合い商状となっている。前日の米小売売上高などの強い結果を受けたドル高の動きは一服しており、NY後半から東京市場にかけてドル相場は売り戻しの流れとなっている。ロンドン序盤にもう一段のドル売りが入ったが、その後は下げも一服している。このあとのNY市場では、米生産者物価指数、米住宅着工件数・建築許可件数、フィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数などの発表が予定されている。予想段階では弱含むことが想定されており、米債動向とともに為替市場は模様眺めとなっている。ドル円は133.61近辺まで下げたあと134円付近までのレンジ。ユーロドルは1.0722近辺に買われたあとは1.0690割れ水準まで、ポンドドルは1.2074近辺まで上昇後は1.2040付近までのレンジ取引となっている。そのなかでは欧州株が活気づいている。仏CAC指数が過去最高値を更新した。ECB経済報告では、3月利上げが示唆されたが、そのあとについてはは金融政策の経路を評価すると指摘するにとどめていた。株式市場では利上げ停止の思惑につながった模様。
ドル円は133円台後半での取引。前日NY序盤に134.30台まで買われた後は、調整売りが優勢になっている。ロンドン序盤には米債利回り低下とともに133.61近辺まで軟化した。その後は、この後の米経済指標結果を見極めたいとしてドル売りも一服している。
ユーロドルは1.07付近での取引。前日NY市場で1.0660付近まで下落したあとは、調整で買い戻されている。ロンドン序盤には1.0722近辺の戻り高値をつけた。その後は1.0690割れ水準まで一時反落。足元では1.07挟みの取引となっている。ユーロ円は143円台前半での取引。前日NY市場終盤からの揉み合い水準が継続している。対ポンドではややユーロ売りに押されている。ECB経済報告では3月の50bp利上げについて明示されていたが、それ以降については今後の金融政策の経路を評価するとの表現にとどめていた。
ポンドドルは1.20台半ばでの取引。ユーロドルと同様に買戻しの流れとなっており、ロンドン序盤には1.2074近辺まで買われた。その後は1.2040付近までのレンジで揉み合っている。ポンド円は161円台前半での取引。ロンドン朝方に161円付近まで下押しされたが、その後は161.50付近まで上昇。底堅く推移している。ユーロポンドは0.8890台から一時0.8870付近へと上値重く推移している。ポンド関連の新規材料は特段見られず。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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